『我等の町』
ただただ、毎日の生活を繰り返すことに終始してはいないでしょうか。
『我等の町』は、ニューハンプシアの架空の小さな町グローバーズ・コーナーズを舞台に、
隣り合わせたふたつの家庭生活を通して、世界中の至るところで毎日繰り広げられている
平凡な日常生活の意味を探ろうとした映画です。
舞台監督は、ラストシーンのこの名ゼリフを「循環論法」といったといわれています。
人生の意義について悩んだときには、悩みながら生きることに価値を与えましょう。
3月19日
ミル(イギリス、哲学者・経済学者)
自分が幸福かと思い、立ち止まったときには、幸福などないと思いましょう。
幸福とは求め追いかけても、決して手に入るものではありません。
案外と幸福とはなんたるものかなどと意識せずにいれば、
自然と幸福のほうから自分に近寄ってきます。
目的を達成することに全身を集中させましょう。
幸福は忘れた頃にやってくるのです。
3月12日
パウロ・フレイレ(フランス、哲学史家)
自分の人生は自分で決めるものです。
しかし、それは何でも好き勝手にやっていいこととは違います。
人間は自分ひとりで生きている訳ではありません。
自分、他者、世界との関係において、きちんと筋を通していけば、
いざというとき、たとえば 転職するとき、無理な頼みを取引先にするときなど
環境が変わってもやっていけます。
逆に筋を通さず自分勝手にやっていると、
どのような社会に属してもつまらぬ人間になるでしょう。
3月5日
孟子(中国、思想家)
いろいろな情報が飛び交うなか、近くに道があっても、
どの道を行くのがよいのか、どれが本当の道かわかりません。
本当の道を知ろうとするには、現実の社会は忙しすぎ、騒々しすぎます。
そんなときには、ひとり新聞もテレビももたないで、自然の声・自分の声に
したがってみるのもひとつの手でしょう。
案外と真実は身近にあるものです。
日常生活の出来事の中にも興味をもつように心掛け、感覚を磨きましょう。
鉛筆一本、一動作にもさまざまな見方があるのです。