アンゲルス・ジレジウス(ドイツ、詩人)
英知とは深く優れた知恵のことで、それは、豊かになればなるほど
ますます満ちあふれ、泉のように枯れることがありません。
私たちは〝才能がない〟などと嘆き悲しむことはないのです。
〝見つからない才能〟は、私たちのどこか奥底に潜んでいて、まだ発見されていない
だけにすぎません。
才能のあるなしにとらわれるよりは、自分の人生そのものが隠れた才能を開花させる
大きな器だと考えて、希望をもって進むことです。
希望をもって本当の自分に気づくことができたなら英知はさらに磨かれ、
そのことによってますます知恵は深くなってゆくのです。
枯れた泉を嘆くのではなく、「これは何だろう」という
疑問の一滴の呼水を与えてみることです。
モンテーニュ(フランス、思想家)
彼はその深い懐疑心から、いくつもの辛辣な名言を残してきました。
この言葉も知的好奇心を刺激するそうした名言のひとつです。
人は、自分の知っていることが多ければ多いほど知恵があるものと思い込みがちですが、
自分がまだ少しのことしか知らない無知な存在だと知る者こそが、
真の知者だというのです。
それを知るためにも、人はまだまだ多くのことを知らなければならないというのです。
本当に物事を知ろうとするなら、
「知らないことがひとつなくなれば、もっと知りたいことがひとつ増える」と思うくらいの、
謙虚な態度が必要だということです。
その時代のエチケット、マナーには精通しましょう。