シェークスピア(イギリス、劇作家)
相手が触れられたくない話題を箸で突っつくようなことは
ないでしょうか。
誰でも、またどこの家庭でも、多かれ少なかれ人に知られたり、触れられたくない
傷痕があるものです。
あなたがよき隣人でありたいのなら、みてみぬふりをするくらいの思いやりが必要です。
相手の傷痕を平気で笑ったりするのは、傷をもつ人の心の痛みを思いやる想像力に欠け、
人生における痛みの経験がまだ浅いからです。
気働きは他人も自分も守ります。
2013年1月14日
『孔子家語』より
忠告を受けるのは不愉快であったり辛かったりしますが、
後から考えるとためになることが多いものです。
周囲の人からの戒めがあってはじめて、自分では気がつかなかった
新しい考え方をみつけることができるものです。
世のなかには、さまざまな仕事に従事する人、さまざまな発想のできる人がいます。
それらの人々に出会うことで、今よりもっと柔軟な考え方も身につくでしょう。
身近にいる忠告してくれる人をけむたがることなく、むしろ、ありがたいと思って
素直に耳を傾けるようにしましょう。
あなたの先生は隣にいます。
2013年1月7日
佐藤一斎(儒学者)
人に対するときは春風のように穏やかな態度で接し、
自分自身に対しては、秋の霜のような厳しさで律しなければなりません。
『言志四録』のなかで、彼は人生の知恵について多くの言葉を残しています。
この言葉もそのうちのひとつで、現実には秋霜をもって人に接し、
春風をもってぬくぬくとしている人が多いことに対して、批判の矢を放っています。
あなたはどうでしょうか。
最も身近な隣人に確かめてみましょう。