エピクテトス(ギリシャ、哲学者)
人間関係は、普段からの身の処し方によって決まるもので、
急に望んでも得られるものではありません。
いざというときに、急につきあいの薄い人に助けを求めても、助けてはくれません。
しかし、日頃からよくつきあっている人が,必ず自分を助けてくれるかどうかは
わかりません。
あなた自身が、相手から真の友人として認められているかどうかが大切なことです。
それは、あなたが相手を真の友人と思っているかどうかには関係のないことです。
あなたがちやほやされる環境にあるときよりも、苦境にあるときに、
友人よりもむしろあなた自身の価値が、問われるのです。
2月11日
武者小路実篤(作家)
お金や物の介在なしに成立する交際、それこそが真の友情でしょう。
友情を長続きさせる秘訣は、お互いに尊敬の念をもって相手と接することです。
「親しき仲にも礼儀あり」、どんなにうちとけあった仲であっても、相手を尊重する
気持ちは必要です。
お互いの独立性を認めあうことで、同等のおつきあいができるのです。
そしてお互いの調和が成立したとき、はじめて友情は互いを高めあうことになるのです。
2月4日
松平定信(寛政期の改革者)
他人の悪口を言ったりあら探しをする人は、どんなに自分の視野を狭くしていることでしょう。
欠点ばかりを探し出そうとするものの見方が、どんな人でも持っているさまざまな長所や
徳に気づかせてくれないからです。
相手の長所を探して、その方面で友となるように努めれば、自分にとってもそれが
長所となってくるのです。
いかなる人にも欠点はあります。
そして、長所もあります。
どちらをみて友とすべきか、答はおのずから明らかでしょう。