夏目漱石(作家)
彼の代表作『草枕』の冒頭に登場する言葉で、人間関係の難しさを
彼独特の言い回しであらわした有名な言葉です。
「人とつきあっていくには、頭のいいところをみせると嫌われ、だからといって
人の気持ちをくんで同情ばかりしていると利用されたりし、また、自分の考えを
押し通そうとすれば人と衝突するのは必至である」……というのです。
このあとに「とかくこの世は住みにくい」と続きます。
つまり、この世でうまく生きていくためには、智・情・意の三要素を
バランスよく保っていくことが必要だということをいっているのではないでしょうか。