ラム(イギリス、随筆家)
普段、家族のありがたさについて意識することは少ないでしょう。
本来、最も親しく感じられる関係は、親子兄弟の関係です。
ときには不和になったり、確執が生まれることがあったとしても、
親子兄弟の関係には、社会の道理や人間関係を超越したものがあります。
このさまざまな家庭で育まれた感性が、
社会人としての自覚や認識の土台となるのです。
これが、ひとりの人間の一生のあり方に影響してくるのです。
家庭こそ、多くの社会的事業の最初の実践の場となるものです。
仕事も家庭もバランスよくがんばりましょう。
実践では、それがひとかたまりとなって一気に表現されます。
6月10日
マーチン(アメリカ、社会教育家)
一日だれかひとりに笑顔で接し、挨拶をするだけで、
1年では365人に幸せを与えることになります。
ほんのちょっとの笑顔と挨拶のひと言なのに、
それをケチる人は、心の豊かな人とはいえません。
「粗暴は粗暴を生み、礼儀は礼儀を生む」(スペンサー)。
誰に対しても、心を込めて礼儀を尽くすと、いつかはそれが自分にも返ってくるのです。
返事ももちろん忘れないように。
6月3日
トーマス・ブラウン(イギリス、医者・著作家)
第一印象は意外と大切です。
品のある人というのは、外見の雰囲気から分かります。
ですから、知らない人、初対面の人だからといって、その出会いの瞬間を
ぞんざいに扱ってはなりません。
私たちは、人を注意深く観察することによって、その人のしぐさや顔の表情から
心を読みとり、その心をつかむことができるのです。
もし人の心をつかみたかったら、まず〝さわやかさ〟を忘れないことです。
〝さわやかさ〟こそ、よい印象をもたれるための基本です。